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2017年4月21日

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こんにちは。矯正担当の新川 詔子です。

先週の日曜日、母校である岡山大学のある岡山へ日帰りで行ってきました。

お世話になっている大先輩がクリニックを開院されたので見学に行ってまいりました!

そしておみやげに歯の形をしたかわいいアイシングクッキーを頂きました。

歯医者という職業病か、歯の形をしたものをみるとかわいいと思ってしまいます。

もちろん食べるのがもったいなくて賞味期限が切れるまで飾っていますのでご来院された方はぜひ見てみてください(笑)

ではさっそくですが、今日は反対の咬み合わせについてお話します。

反対の咬み合わせは、反対咬合と言います。

上下の前歯の咬み合わせが逆になっている症状です。

このようなかみ合わせになってしまう原因としては、2つの原因があります。

①前歯の傾斜角度の問題 ②上下の顎の大きさの問題

①と②両方の症状をあわせもっている患者さんも多いです。

①の前歯の問題だけの場合は早く良くなることが多いですが、②の顎の大きさの問題だと治療が長期間かかったり、一度治療しても再発することがあります。

原因は遺伝、くせ、鼻づまり、歯の大きさなど様々です。

では、いつから治療をすればいいのかと言う問題ですが、大きく分けて3つの段階があります。

まず一つ目は、幼児期、つまり全てが乳歯の時期です。

この時期に治す利点としては、早い時期に安く?治ること、自然な前歯の生え変わりが期待できることが挙げられます。

しかし、顎の大きさが反対咬合の原因だとするとまだまだ成長がのこっているのでこれからどうなるかわからないこと、良くなったのは乳歯で永久歯が正常に生えてくるかはわからないこと、

デコボコなど別の症状がでてくるかもしれないことが欠点です。

研究によると、乳歯列期に自然治癒して、永久前歯萠出期にも引き続き正常咬合の方の割合は10%ほどだと言われています。

二つ目は学童期、つまり乳歯と永久歯が混在している時期です。

この時期になおす利点としては、乳歯ではなく永久歯の反対の咬み合わせを治せること、同時にデコボコなどの症状も治療していくことが出来ます。また、ある程度であれば顎の問題も是正できることがあります。

ただ、まだ生え変わりや成長が残っているのでまた悪くなる可能性があることや成長終了まで経過を追うと通院期間が長期間になります。

この時期は前回お話したⅠ期治療(予防矯正、早期治療)となります。成長を利用してできるだけ症状を良くしていくことで、将来の仕上げの治療がやりやすくなります。

三つ目は、青年期、つまり全てが永久歯に生え変わっている時期です。

この時期まで待つと、生え変わりや成長が終了しているため症状が確定していますので、実際患者本人も保護者も最終的な症状を目で見て確かめられます。また、反対咬合の症状が再発する危険性が少なくなります。

しかし、成長を利用して顎の大きさや位置の関係を治していくことができないこと、もっと早く反対咬合が治っていた可能性もあることが欠点として挙げられます。

どの時期に来られても矯正治療によって反対咬合を治すことは可能ですが、学童期にカウンセリングだけでも受けられることをおすすめします。

次回は、実際にどんな装置を使って治療していくのかをお話したいと思います。

 

 

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